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Bybit(バイビット)で両建てする方法について詳しく解説|両建てするメリットや注意点も紹介

Bybitとは、2018年に設立されたシンガポールの仮想通貨取引所です。セキュリティ対策に力を入れていたり、日本人向けのサポートが充実していたり、日本人ユーザーが多く利用しています。

そんなBybitでは、多くの取引所が禁止している両建てが、やり方次第で可能となるのです。

そこで、今回はBybitで両建てを行う方法について詳しく解説します。
両建てのメリット・デメリットなども併せて紹介するので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

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両建てとは?

両建てとは、同じ通貨ペアの「買いポジション」と「売りポジション」を同時に持つことです。

例えば、価格が上昇した場合は「買いポジション」を決済します。
「売りポジション」は損失を抱えてしまいますが、その後株価が下がった時に「売りポジション」を決済することで、利益を得られます。

両建てのメリットとしては、相場が一方的に動いても損失を防ぐことができることにあります。

両建て(りょうだて) | 証券用語集 | 東海東京証券株式会社

しかし、取引所によっては両建てを禁止しているところも少なくありません。

Bybit(バイビット)で両建ては禁止・できないって本当?

結論から言うと、Bybitでの両建ては可能です。
やり方は以下の2通りとなります。

  • 「USDT無期限契約」で両建てする
  • 「USDT無期限契約」と「インバース無期限契約」それぞれで別のポジションを持つ

1.「USDT無期限契約」で両建てする

Bybitの「USDT無期限契約」という取引方法であれば、両建てが認められています。

Bybitの「USDT無期限契約」とは、USDT(テザー)という、アメリカドルと価値がほぼ同じに設定されている、値動きが比較的安定している通貨を使う取引です。

USDTを持っていれば複数の通貨ペアに投資が可能、Bybitの「インバース無期限契約」と比べて損益の計算が簡単であるなどの特徴があります。

2.「USDT無期限契約」と「インバース無期限契約」それぞれで別のポジションを持つ

先述した通り、USDTはアメリカドルとほぼ同じ価値に設定された仮想通貨なので、BTC/USDT(ビットコイン/テザー)とBTC/USD(ビットコイン/米ドル)のチャートはほとんど同じ形になります。

この特徴を活かし、「USDT無期限契約」と「インバース無期限契約」、それぞれで別のポジションを持てば、疑似的な両建てが可能です。

ただし、この疑似的な両建てを行う場合、資金調達料が重要となります。
資金調達料は随時異なり、利益を生むこともあれば、損失を出すこともあるので注意しましょう。

【USDT無期限契約】Bybit(バイビット)で両建てする方法・やり方

それでは、実際にBybitで両建てをやる方法を確認しましょう。

まずは、USDT無期限契約での両建てのやり方から紹介します。

  1. 『USDT無期限』を選択する
  2. 『参入注文』でポジションの新規注文を実行する
  3. 『参入注文』で反対側のポジションの新規注文を実行する

STEP1.『USDT無期限』を選択する

まずはBybitにログインします。

マイページを開いたら、画面上部に表示されているタブ「デリバティブ」をクリック。

次に「USDT無期限」の項目をクリックすると、通貨ペアの選択肢が表示されるので「BTC/USDT」を選びましょう。

すると、USDT無期限契約の取引画面が表示されます。

STEP2.『参入注文』でポジションの新規注文を実行する

取引画面右側にある、注文内容を設定する欄が表示されます。

「参入注文」は新規ポジション建て、「決済注文」ポジション解消を行うために使います。
両建てを行う場合、まずは「参入注文」選択して片方の注文を決定しましょう。

Bybitでは注文方法が以下の3つ用意されているので、自分に合った方法を選べますよ。

  • 指値:価格を指定でき、その価格、またはそれよりも良い価格で約定される
  • 成行:価格を指定しない代わりに、現時点で注文可能な価格で約定される
  • 条件付:条件を指定し、条件に達した場合のみ注文する

STEP3.『参入注文』で反対側のポジションの新規注文を実行する

片方のポジションを建てられたら、再度「参入注文」を選択し、先ほどと反対側のポジションを新規注文しましょう。

この時、間違って「決済注文」から注文を行わないように注意が必要です。
決済注文から反対注文を行ってしまうと、その時に保有しているポジションが解消されてしまうからです。

注文前は必ずタブの種類を確認しましょう。

【擬似的】Bybit(バイビット)で両建てする方法・やり方

「USDT無期限契約」と「インバース無期限契約」、それぞれで別のポジションを持ちましょう。

この疑似的な両建ての場合、証拠金同士は干渉し合いません。

そのため、値動きが激しく動いた場合、片方の証拠金維持率をしっかりとチェックしておかないと、気が付いたらロスカットの対象になる可能性があります。

Bybit(バイビット)で両建てするメリット

Bybitで両建てを行う際、メリットもデメリットも存在します。
把握しないで両建てを行ってしまうと、知らないうちに損をする可能性があるので、必ずどちらも確認しておきましょう。

まずはメリットから解説します。

  • 大きな損失を抑えることが期待できる
  • 中長期・短期どちらでも稼げる可能性がある

大きな損失を抑えることが期待できる

仮想通貨は相場が激しく動きやすいため、予想が難しい傾向があります。

そのため、両建てはリスクヘッジとして活用できるのです。
短期取引や損失を抑えたい場合、レバレッジを低く設定して両建てを活用するのがおすすめですよ。

中長期・短期どちらでも稼げる可能性がある

ロングポジションを長期で保有しているとき、価格が押し戻しによって値下がりしても、両建てを活用すればロングポジションを保有しながらショートポジションを建てられます。

そして、短期の下げでショートポジションを利確した後価格が再び上昇すれば、保有し続けていたロングポジションも利確できます。

つまり、両建てをうまく活用できれば中長期のトレンドを追いながら、中長期のトレンドとは反対方向に動く短期のトレンドでも利益が上げられるのです。

Bybit(バイビット)で両建てするデメリット

両建ては、両建てを解消するタイミングを判断するのが難しい特徴があります。

「もっと利益が得られるかも」「この後価格が変わるかも」などと考えてしまい、両建てをはずすタイミングを見失う可能性があります。

また、せっかくで片方のポジションで利確をしても、もう片方のポジションの損失がどんどん膨らんでしまい、結局損失の方が大きくなる場合もあるのです。

両建てを活用して利益を得るには、解消するタイミングを判断できる十分なスキルが必要だと把握しておきましょう。

Bybit(バイビット)で両建てを行うときに注意すべきこと

実際にBybitで両建てを行う場合、以下の3点に注意しましょう。

  • 手数料が二重にかかるため手数料負けする可能性がある
  • 証拠金が2つのポジション分必要になる
  • 資金調達率がマイナスだとの支払いが発生する

手数料が二重にかかるため手数料負けする可能性がある

両建ては買い注文と売り注文を同時に保有・決済する必要があるので、合計4回分の手数料が必要となります。

そのため、場合によっては両建ての利益よりも手数料の方が高くなってしまい、結局損失が出てしまうのです。

基本的には、手数料分よりも多くの利益が出せる確信がある時にだけ両建てを行いましょう。Bybitで手数料負けをしないコツについては「Bybit(バイビット)で手数料負けに注意するタイミングを解説」にて解説しています。

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証拠金が2つのポジション分必要になる

Bybitでは自分でレバレッジのかけ方を決められます。

1つ目はクロスマージンといい、口座残高のすべてを証拠金に使う方法です。
レバレッジは最大で固定されます。

2つ目は分離マージンといい、一つの注文に対して使用する証拠金とレバレッジを、それぞれ自分で決められる方法です。

クロスマージンの場合、両建てで保有している2つのポジションの損益が合算されます。
つまり、同じ財布から証拠金を出している状態なので、ロスカットをされる可能性が低くなるのです。

一方、分離マージンの場合、両建てを行うと2つのポジションが、それぞれ別の証拠金によって注文されている状態です。
そのため、突然価格が大きく動くと、片方のポジションがロスカットされてしまいます。

両建てを行う際は、マージンモードにも注意しましょう。

資金調達率がマイナスだとの支払いが発生する

資金調達手数料が発生する時刻をポジションを保有した状態で跨いでしまうと、手数料を支払う必要があります。

資金調達手数料が発生する時刻は1:00 (UTC16:00)、9:00 (UTC00:00)、17:00 (UTC08:00)の3回です。
金額は資金調達率によってその都度変動するため、プラスになることも、マイナスになることもあるので注意しましょう。

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Bybit(バイビット)の両建てをしているときの強制決済価格は?

参入価格は10,000USDTで、2BTCロングポジションを保有しています。
現在利用可能残高は3,000USDT、現在のマーク価格は9,500USDT、ロングポジションのマーク価格は1,000USDTです。

同時に、参入価格が9,500USDTで、1BTCのショートポジションも保有しているとします。

この場合、ショートポジションの契約サイズはロングポジションの契約最右zよりも小さいため、ショートポジションはロスカットされません。

価格が上がる度に、ロングポジションのマーク価格は常にショートポジションのマーク価格よりも大きくなります。

ロングポジションの場合、ロスカット価格を計算する際、ポジションのネットエクスポージャーabs(Long-Short)=abs(2BTC-1BTC)=1BTCを考慮する必要があるので注意しましょう。

  • IM=1×10,000×1%=100USDT
  • MM=1×10,000×0.5%=50USDT
  • AB=3,000USDT
  • ロングポジションのロスカット価格=9,500-(3,000+100-50)/1=6,450USDT

Bybit(バイビット)の両建てについてのまとめ

今回は、Bybitでの両建てについて解説しました。

Bybitでは「USDT無期限契約」という取引方法であれば、両建てが認められています。
また、「USDT無期限契約」と「インバース無期限契約」、2つの取引方法を活用すれば疑似的な両建てが可能です。

価格が激しく動き予想が難しい場合、両建てを活用すればリスクヘッジとなります。
また、両建てをうまく活用すれば、中長期のトレンドを追いながら、中長期のトレンドとは反対方向に動く短期のトレンドでも利益が得られますよ。

低リスクで効率良く利益を得たい方は、ぜひBybitで両建てを行ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

Crypto-ON編集部は仮想通貨トレーダーによって構成されています。日本の仮想通貨投資を活性化させることをミッションに、信頼性の高い情報を中立の立場にて発信しています。

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